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ジャンボーグA(18) [ジャンボーグA・ドラマ]

第46話『サタンゴーネ最後の大進撃!』を取り上げます。
 脚本;若槻文三  
 特殊技術;大木 淳
 音楽;菊池俊輔
 監督;岡村 精
 怪獣デザイン;米谷佳晃


【前回までの話は・・・ 砂丘の地下に作られたサタンゴーネの秘密基地に潜入したPATの熊井と安田は、そこで行方不明になっていた土地の子供たちと和也を発見する。子供たちを救出したもののサタンゴーネに包囲され、地下基地ごと生き埋めにされそうになる。だが、縛られた後ろ手で作った安田のニードル銃がサタンゴーネの右目を撃ちぬき、サタンゴーネがひるんでいる間に、全員が基地からの脱出に成功した】

◆『グロース星の偉大なる総司令官デモンゴーネ閣下!今こそ、立花ナオキとPAT基地を粉々に吹き飛ばしてしまうことを、サタンゴーネの名誉にかけて、ここに誓います!』

サタンゴーネの円盤から発射されたミサイルが、PAT基地を狙って飛行していた。PAT基地では敵のミサイルの軌道から着弾点を計算して、敵ミサイルに向けて、基地から迎撃用新型ミサイルを撃ち込んだ。

またしても失敗したサタンゴーネに、総司令官・デモンゴーネの声が響く。
『お前の為に、処刑台が用意された。死刑だ!』

するとサタンゴーネは、同じ死ぬならPAT基地へ特攻を仕掛けると願い出るのであった。
『よろしい。行け!サタンゴーネ。お前の体の中へ、新型爆薬ニトログロースを転送する。ニトログロースと共に、大爆発して死ね!』
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PAT基地では、昼夜を徹して警戒を厳重にしていた。だが、排水管を伝ってPAT基地内へ無数のネズミが侵入してきていることに、隊員も警備員も気づく者はいなかった。

基地内のスナックでは隊員達の息抜きの為に、和也の母・茂子とナオキが24時間営業をしていた。熊井と野村隊員の為にコーヒーを入れている茂子の足元を、何かがぶつかった。

一方、PAT基地へ向かって地底を一直線に進んでくる物体があることを、レーダーが捉えていた。村上隊長が緊急事態を発令し、基地内に警報音が鳴り響いたその時、スナック内から茂子の悲鳴が聞こえた。

『ネズミが、突然飛びかかってきたんです!』

店内を探し回ったナオキは隅にいたネズミを発見したが、それは突然グロース星人の戦闘員に姿を変え、姿を消してしまう。村上隊長の指示ですぐに基地内を徹底的に捜索したが、ネズミは一匹も発見できなかった。

PAT基地へ向かって進撃してくる物体は、あと30分で基地の真下へ到着することが判明した。地下120メートル付近を移動してくる物体は、グロース星人の地底戦車かもしれない。野村隊員を残し、隊長以下3名はハンターQで出撃した。
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だが、野村隊員一人のPAT基地を無数のネズミがふたたび襲い、配線を食いちぎって電話や無線が使えなくなってしまう。ネズミはグロース星人に変身し、野村隊員へ襲いかかってきた。基地との連絡が途絶えたため、ハンターQは直ちに基地へと引き返した。

基地の車庫に止めていたナオキのジャンカーにも、ネズミは侵入していた。知らずに運転しているナオキに、2匹のネズミが突然襲いかかった。停車してネズミを車外へ追い出したものの、エンジンがかからない。ナオキは、ボンネットから白煙が出ていることに気づく。

一人でグロースネズミと戦っていた野村隊員の元へ、ハンターQで出撃していた3名が戻ってきて銃で応戦した。突然、基地が地震に見舞われ、天井から激しくガレキが落ちてきた。
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電燈が消え、設備が一斉に停止した。すぐに非常電源が入り、電燈と設備は復旧したが、隊員達4名の顏と全身はホコリまみれであった。

コンピュータがはじき出したデータによれば、基地から東へ50キロの地点、地下80メートルの場所にある岩盤に、何かがぶつかったらしい。そこには基地を守るように分厚い岩盤が横たわり、どんな地底戦車でも突破できないのだ。

岩盤を突破できないことを知った物体は、時速400キロの速さで地上へ向かっていることが、レーダーで確認された。地上へ顔をだした物体を攻撃するために、ハンターQが直ちに出撃した。

地上へ顔を出したのは地底戦車ではなく、サタンゴーネであった。ニードル銃で傷ついた右目には眼帯をし、赤い帽子と戦闘服を着用していた。
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進撃する先にあるすべての建物を蹴り飛ばし、杖を振るって破壊を繰り返すサタンゴーネ。PAT基地まで、あと少しと迫っていた。
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ボンネットを開け、修理のしようがないことが判り、ナオキはジャンカーを置いていくしかなかった。その時、PAT基地が攻撃されている会話が、車内無線に入った。ジャンカーをそのままにして、ナオキはジャンセスナのある飛行場へと走っていく。

セスナをジャンボーグAに変化させて、PAT基地へ向かって飛行しているナオキ。左目の奥にある操縦席から見えたのは、グロース星人の地底戦車ではなかった。
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『サタンゴーネ!』
迎え撃つサタンゴーネが、叫ぶ。
『ジャンボーグA。遂にお前と対決する時が来た!』
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サタンゴーネの胸に付いている赤いランプから光線が出て、ジャンボーグAの首に巻き付くと、光線は鎖に変化した。サタンゴーネは、ジャンボーグAを少しずつ自分の方へと引っ張り込んでいく。
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サタンゴーネの体内に充満している爆薬ニトログロースで、ジャンボーグAもろとも自爆するつもりなのだ。
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首に巻き付いた鎖を切断するため、ジャンボーグAはベルトのバックルからジャンサーベルを取り出した。それを上から下へ振って鎖を切り裂き、その勢いのままサタンゴーネとすれ違った瞬間にジャンサーベルを下から上へ振って、サタンゴーネを素早く斬った。

ばったりと倒れるサタンゴーネ。だが、まだ勝敗は決していない。最後の力を振り絞り、サタンゴーネはジャンボーグAの元へ這っていくと、立ち上がって抱き着いた。
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『デ、デモンゴーネ閣下!スイッチを!サタンゴーネのし、死刑のスイッチを早く・・・』

大爆発するサタンゴーネ。だが間一髪、ジャンボーグAはサタンゴーネを振り払い、巻き添えは免れた。しかし、爆発のショックが直撃し、ジャンボーグAは少しよろめいて立ち上がるのであった。

サタンゴーネは死んだ。だが、サタンゴーネが最後に叫んだ「デモンゴーネ閣下」とは何者であろうか。サタンゴーネを処刑した、血も涙も無い恐ろしい敵・デモンゴーネがやってくるのだ。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
ジャンボーグAも9も、ウルトラマンなどのように生物ではなくサイボーグロボットであるため、戦闘中に言葉を発しない。言葉を発しているのは操縦しているナオキ自身であり、これは掛け声ではなく、自分の思いを叫んでいるに過ぎないのだ。違和感無くみていたが、不思議といえば不思議である。

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ジャンボーグA(19) [ジャンボーグA・ドラマ]

第47話『死闘!エース対ナイン?』を取り上げます。
 脚本;山浦弘靖  
 特殊技術;矢島信男
 音楽;菊池俊輔
 監督;東條昭平
 怪獣デザイン;米谷佳晃


【前回までの話は・・・ グロース星人の地球侵略計画は、遅々として進まない。体内に爆薬を充満させたサタンゴーネは、自分の死と引き替えにPAT基地とジャンボーグAの破壊を企てる。PAT基地の破壊まであと少しのところでジャンボーグAに阻止され、サタンゴーネは大爆発して死んだ。だが・・・】

◆強風が吹き荒れる暗黒の星、グロース星。今、目の前に並んだ3つの墓に向かい、誓いを立てる女の声がする。
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『今は亡きアンチゴーネ、マットゴーネ、サタンゴーネよ!あなた方に代わって、今からこの私が地球侵略軍の指揮を執らせていただく!私は誓います。ジャンボーグAと9を倒し、緑の星、地球を征服することを!』

サタンゴーネが倒れてからしばらくの間、PAT基地内でも平和な時が流れていた。だが、その時は突然やってきた。緊急情報が基地内に流れ、PAT隊員全員はハンターQで出撃していった。ナオキも、当然のようにジャンカーで後を追っていく。今日は和也も一緒だ。

東京丸の内の上空を飛行する1機の円盤。ナオキと和也、その他大勢の人々が距離を保って、その円盤を遠巻きに見つめている。円盤は上空で停止したまま、攻撃をしてくる様子はない。

村上隊長はハンターQを上空で旋回させながら待機、しばらく様子をみることにした。やがて、円盤から地面に向かって光線が放たれた。
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その光の中から人間の女性に似た生物が一人、現れた。銀色の髪をした黒装束の女性は、両手を空へむかって広げながら、大勢の人々の前で静かに話しはじめた。

『地球人よ、お聞き。ジャンボーグAと9は・・・この私が仕掛けるワナで相討ちになって・・・滅びるだろう・・・フフフフ』

『そんなこと、あるもんか!』
怒りを込めて、和也が叫んだ。次にナオキが叫ぶ。
『一体、お前は何者だ!』

『私の名は、デモンゴーネ。地球侵略軍の新しい司令官さ・・・フフフフ』
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そう言うと、醜いグロース星人に姿を変えて巨大化するデモンゴーネ。杖を振るってビルを壊し、腹部にある一眼のまぶたが開いて、ロケット弾を連射した。丸の内一帯のビル群は、あっという間に火の海になっていた。

逃げ惑う群衆で現場はパニックとなり、和也はナオキとはぐれてしまう。ナオキは急いでジャンカーを置いた場所まで戻ると、ジャンボーグ9に変化できる場所を探して車を走らせた。

『エースとナインを相討ちにさせるだと?頭の悪いヤロウだぜ!エースもナインも、この俺の操縦で動いているんだ。相討ちに出来るわけがないぜ!』
運転しながら、ナオキはそう思う。

上空を旋回していたハンターQは、巨大化した宇宙人を見てただちに攻撃を開始した。2機に分離して光線攻撃の指示を出す村上隊長。

ところがデモンゴーネは、ハンター1号機が発射した破壊光線をマントではね返して、反対側を飛行していた2号機にぶつけるという離れ業をしてのけた。
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一方のナオキは、ジャンカーをジャンボーグ9に変化させた。
『行くぜ、デモンゴーネ!サタンゴーネの後を追って、地獄へ落ちるがいい!』

ナオキの心に、無意識のうちに女の言った言葉が気になり、焦っているのか、デモンゴーネとの勝負を急いでいる様子がみてとれる。
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突進していくジャンボーグ9。スワニービームを放ってしびれているデモンゴーネに、パワーでは負けないと、接近戦法で戦おうとする。だが、それが命取りとなった。
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デモンゴーネの顏が、それまでの女の顔つきから鬼にも似た男顔に変わると、一瞬の隙を突いて、杖の先から冷凍光線を発射した。接近していた分だけ冷凍光線をまともに浴び、ナインは瞬く間に凍り付いていった。

『(男デモンゴーネの声で)フハハハハ。この私が二つの顔を持っているとは、知らなかっただろう!地獄へ行くのは、お前の方だ!』

『このままじゃ、ナインの体は凍りついてしまう・・・』
ナインの操縦室はすでに凍り付き始め、操縦かんが動かなくなっていた。

ナインの様子を見て、解凍作用のあるフリーザーアタッカーで救助するよう、2号機の熊井へ村上隊長は指示を出す。

だが、デモンゴーネの腹部の一眼からレーザー攻撃を受け、ハンター1号機2号機共に機体が損傷し、修理のため基地へ帰投せざるを得なくなってしまう。
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       (ナインから脱出して走り去るナオキ・右下)
真っ白く氷結したまま、うつ伏せ状態のジャンボーグ9は、完全に活動を停止した。
『駄目だ。こうなったら脱出して、ジャンボーグAで戦ってやる!』
足裏の非常出口から脱出したナオキは、ジャンセスナのある飛行場へ走っていった。

セスナ機に乗り、ナインの仇を取るつもりで操縦かんを握るナオキ。ジャンセスナをジャンボーグAに変化させようとしたその時、エメラルド色の光がセスナ機を包み込んだ。セスナ機の前方に映る巨大なエメラルド星人の姿。
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『待て、立花ナオキ。焦るな。焦れば、デモンゴーネのワナにかかるだけだ』
『(自信ありげに)大丈夫だよ!あんな予告は、ただの脅しにすぎないぜ!』

『侮ってはいけない。お前が勝つ方法は、ただ一つ。デモンゴーネをじらすことだ。それ以外に無いのだ』

だがナオキは、エメラルド星人の忠告を無視して、ジャンボーグAに変化してしまう。そしてデモンゴーネに立ち向かっていった。
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『エースもナインも、俺の操縦で動くんだ。ワナにかけるなら、かけてみろ!』
『%&$#、$&〇△◇※、☆☆♀∬Ω、$&%&、$◇※☆〇△◇・・・』

突然、デモンゴーネが不思議な呪文を唱え始めた。すると黒雲が太陽を隠し、雷鳴が轟き、雷が光った。そして雷は、動かなくなったジャンボーグ9の頭上に落ちた。

『(男デモンゴーネの声)さぁナインよ、行け!』
すると、操縦者が乗っていないはずのジャンボーグ9が息を吹き返し、凍り付いたツララがきれいに取れて、操り人形のようにひとりで立ち上がったのだ。

『(男デモンゴーネの声)どうだ、驚いたか!私は念力でモノを動かすことができるのだ!ハハハハハ。さぁナインよ、エースと戦え!相討ちとなって滅びるがいい!』
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まるでナオキが操縦しているが如く、ジャンボーグ9は軽やかに動いて、エースに向かってハンディングフラッシャーを放った。それを見ていた和也は、泣き叫んで頼んだ。
『ナイン、やめろ!やめてくれ!』

バモス1世と2世で現場に到着した熊井と安田に、泣きながら訴える和也。
『エースとナインが、ケンカしてるんだ!早く止めてよ!』
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容赦なくエースに攻撃を仕掛けるナイン。キック、パンチ、チョップと、力技でエースはナインに勝ち目が無い。エースの操縦席にいるナオキは、叫んだ。
『ナイン、やめてくれ。やめるんだ!』
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熊井はバモス1世を飛行させ、ナインに攻撃をやめるよう忠告した。だがナインは、容赦なくバモス1世に攻撃をする。それをみたナオキは、怒った。
『ナインの奴、もう許さないぞ!ビームエメラルド!』
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必殺光線をナインに浴びせてしまうエース。ナインは仰向けに倒れながらも、ゴールデンレザー光線を両目から放ち、エースに一撃を与えたのち、動きを止めた。
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『うわぁぁ・・・ゆ、許してくれ、エメラルド星人。あんたの忠告を聞いておけば・・・こんなことには・・・許して・・・くれ』
ナインから強烈な一撃を受けたエースもまた、破壊尽くされガレキと化した町に、倒れ込んでしまう。

『(男デモンゴーネの声)まんまとワナにかかったな!徹底的にぶち壊してやる!』
デモンゴーネのしたたかな戦略の前に、ジャンボーグAと9は、相討ちになってしまった。
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狂ったようになおも続くデモンゴーネのロケット弾攻撃に、町は破壊し尽くされ、増えるガレキの下に埋もれていくエースとナイン。

一方、ようやく修理を終えたハンターQは、村上隊長と野村隊員を乗せて出撃した。相討ちになったエースとナインの様子を見て、現場のバモス1世と2世に弔い合戦を指示する村上隊長。

『(ナオキの心の声)立て!ナオキ』
ジャンボーグAは、まだ死んではいなかった。自分の犯した過ちを晴らすため、ナオキは残りの力を振り絞って立ち上がった。

『必ずお前を・・・倒してやる!』
エースは、デモンゴーネに立ち向かっていく。だが、体力が消耗しているため、デモンゴーネに軽く弾き飛ばされてしまう。
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デモンゴーネのとどめの一撃がエースを狙っている時、倒れていたジャンボーグ9がすっくと立ち上がり、デモンゴーネにスワニービームを発射した。
『(男デモンゴーネの声)血迷うな!エースを倒すのだ!』
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だがナインの両眼は、デモンゴーネに向いている。そして、必殺ミラクルフラッシャーが、デモンゴーネに命中した!
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ダメージを受けてすぐに立ち上がれないデモンゴーネを狙って、ナオキの操縦するエースが空中高く飛び上がり、必殺ヘッディングキラーが炸裂した。首を斬り落とされて、大爆発するデモンゴーネ。

和也は踊るように喜びながら、ジャンボーグAにお礼を言うのだった。ナオキには、すぐに疑問が湧いた。
『しかし不思議だな。一体、誰がナインを操縦したんだ?・・・』

その時ナオキの目に、空へ飛んで行くエメラルド色の光のかたまりが映った。
『そうか。エメラルド星人が操縦してくれたのか・・・ありがとう、エメラルド星人』

忠告を無視した自分を見限ること無く、ナインを操縦して共にデモンゴーネと戦ってくれたエメラルド星人に、心から礼を言うナオキ。その目からは、感謝の涙が流れていた。

すると、再びエメラルド星人の忠告が、ナオキに聞こえてきた。それは、信じがたい内容だった。
『聞け、立花ナオキ!デモンゴーネは生きている。決して油断をするな!』

エメラルド星人の言葉を証明するかのように、ナオキに聞こえてくるデモンゴーネの声。
『(女デモンゴーネの声)ハハハハ・・・ジャンボーグA、そしてナインよ。お前達が倒したのは、私の分身に過ぎないのだ』

『(男デモンゴーネの声)この次は必ずお前達を倒し、地球を手に入れてみせるぞ!』
(つづく)


★★★★★★★★★★★★
第四の刺客とも言うべきデモンゴーネは、男・女二つの顔を持つ怪人である。サタンゴーネが「デモンゴーネ閣下」と呼んでいたが、私には「デーモン小暮閣下」に聞こえたけどね・・・(笑)

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異星人の再来・4 [古代の宇宙人]

ロズウェル事件から5年後、アメリカ空軍は未確認飛行物体、つまりUFOという呼び方を定着させた。その後の数十年で何千と言うUFOが目撃され、世界各地で写真やビデオに撮影される様になった。

UFOの目撃についての我々の考え方を大きく変えることになったのは、家庭用ビデオカメラの技術であろう。

1997年3月、アメリカのアリゾナ州フェニックスの上空を巨大な飛行物体が移動して、メキシコとの国境付近へと南下した事件があった。

全国放送やCNNでもそのビデオ映像が大きく取り上げられ、大変な騒ぎとなった。たとえビデオ映像であっても、自分の目でみることで、考え方が大きく変わってしまうのである。

最近の世論調査(2012年時点)では、50パーセントを越えるアメリカ人が空飛ぶ円盤の存在を信じているという結果が出ている。又、50パーセントに近い人々は、政府が空飛ぶ円盤の存在を知りながら事実を隠していると考えている。

ロズウェル事件以降、UFOの目撃が急増しているのは、果たして偶然だろうか。それとも、宇宙人を信じる人が増えて、これまで名乗り出る勇気が無かった人々が、名乗り出るようになったからだろうか。

他にも可能性がある。宇宙時代の幕開けと共に、宇宙人の来訪自体が急増しているのかもしれない。

多くの人が主張するように、異星人はすでに我々の中に潜み、何千年もの間姿を隠しているのだとしたら、この先名乗り出ることは無いのだろうか。彼等が明るみに出たら、どうなるのだろうか。

1991年、イギリス国防省は、ジャーナリストのニック・ポープに、イギリス、スコットランド、ウェールズにおける年間数百に及ぶ目撃事件の追跡を依頼した。ニック・ポープ氏は語る。

『イギリス国防省は、1950年代からUFOに注目しています。その理由は、必ずしも政府が地球外生命体の来訪を信じているからではありません。

どちらかといえば、イギリスの領空における異常な動きを、監視するためでしょう。自国の領空に何らかの異常があれば、調べる必要がありますからね』

『超常現象など、私はまったく信じていませんでした。でも、古い書類の山を調べれば調べるほど、そして日々報告される目撃情報を調査すればするほど、従来の常識では説明できないUFO目撃事件があることを、知ったのです』
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ポープ氏の調査対象には、パイロット、警察、軍当局から寄せられる目撃情報も数多くあった。中には、秘密レーダー、ビデオ、写真などの証拠が残っているものもある。ポープ氏がさらに語る。

『私にとって転機となったのは、いわゆるコスフォード事件と呼ばれる出来事です。コスフォードというのは、イギリスにある陸軍基地のことです。問題の夜、つまり1993年3月30日ですが、6時間余りにわたり、たくさんの目撃情報が寄せられたのです。

目撃者の多くは、警察や軍関係者でした。コスフォードとショーベリーの空軍基地の上を、巨大な三角形の航空機が飛行していったと言うのです。

基地の気象観測員によれば、その物体はジャンボジェット機ほどの大きさで、上空に浮かんでいてゆっくりと移動していました。

そして急に加速すると、軍用ジェット機の何倍もの速度で地平線の方へ消えていったというのです。空軍勤務歴8年のベテランが、言っていたことです』

この目撃事件は、徹底的に調査された。民間のUFO調査員だけでなく、イギリス政府も行った。この事件には、説明のつかない点があまりに多かったからであった。

1980年12月にも、不可解なUFO目撃事件が起きた。イギリスのサフォークに駐留していたアメリカ空軍関係者が二晩にわたり、宇宙船がレンドルシャムの森に着陸するのを見たというのである。
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この事件が極めて特殊なのは、単に上空を舞う灯りではないからであった。この物体は金属製の航空機で、手で触れるほど近かったと証言する目撃者もあった。ある人は、機体にエジプトの象形文字のような記号が描かれていたと報告していた。

警察で、その記号を絵に描いたという。その航空機の写真も撮ったが、現像できなかったそうである。国防省はこの事件を受け、問題の着陸現場で放射線の数値を測定してみたところ、周辺よりも桁外れに高かったと述べている。

イギリス政府は、この事件について膨大な量の書類を作成した。しかしながら、現在もこの事件の真相は明らかになっていない。ところが、有力な目撃証言があったにも関わらず、国防省は事件の調査を打ち切った。

それから20年後、イギリス政府はレンドルシャム事件の書類を公開したが、そこにある証拠は不確定なものばかりであった。唯一、有力目撃者である空軍関係者の証言は、信ぴょう性の高いものだった。

例えば、民間パイロットの多くが、飛行中にUFOを目撃しても、管制官には決して報告しないと断言している。つまり、UFOを目撃する可能性が高いパイロットの目撃情報は、ほとんどカウントされていないのだ。

イギリス政府の場合、国防省はこの問題をあまり重要視しないようにしているのである。UFO事件の真相を隠蔽しようとしているのでは決してなく、単に困惑しているのである。

自国の領空に何かが出現して、それが何だかわからないなんて、政府として決まりが悪いからである。

2009年12月1日。イギリス国防省は、UFO調査部署をひっそりと廃止した。UFOのイギリスに対する潜在的脅威は存在しない、と判断したためであった。しかし、この決断は、あらゆる面で論争を引き起こしていると、ポープ氏は言う。

まず、ここ10年でイギリスにおけるUFO目撃件数が急増しているのに、50年がかりの調査を打ち切りUFOの謎を封じ込めてしまうには、時期が悪すぎるのである。

もう一つの論点は、この決断が発表された状況である。政府は廃止するにあたり、事前に何のコメントも出さなかった。あまりにも唐突に、「今後、この話題については一切の問い合わせに応えず、目撃情報も調査しない」と発表しただけであった。

UFOに関する機密情報の完全公開を願う人々にとって、越えがたいハードルが一つある。それは、ほとんどの科学者達が、異星人に関する超常現象を、単なるでっちあげだとしか思っていないことである。

科学者達は、世間の笑い者になることを恐れていると、神学校のテッド・ピーターズ教授は言う。
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『世界中の優れた科学者達の間には、言わずと知れた暗黙のルールがあるのです。宗教的なところをみせてはいけない、というのが一つ。そして、空飛ぶ円盤を信じてはいけない、空飛ぶ円盤を信じる人達とも付き合ってはならない、ということです』

より多くの科学者が、地球外生命体の存在をオープンに支持するようになれば、異星人が地球を訪れているという考え方も、世間に受け入れられるようになるであろうか。

この現代に、地球外生命体が実際に地球を訪れ、その正体を明らかにした場合、どんな反響があるのだろうか。SF小説や映画の多くは、宇宙人の目的は人類への警告や破壊を意味すると伝えている。ジョルジョ・ツォカロス氏は語る。

『もしも明日、地球外生命体が現れたら、敵意のある侵略だとか、我々を支配するだとか、戦争になり人類を滅ぼすとか、マイナスなイメージが先行しますが、私は違うと思います。

宇宙を移動できるほどの文明を持つ生命体なら、技術的に自分達よりも劣る文明社会に遭遇した場合、親切に対応するはずです』

アリゾナ州立大学教授のポール・デービス氏は語る。

『確率的にみて、地球外生命体と接触した場合、我々の方が後輩ということになります。知的文明という意味では、人類の方が遅れているでしょう。相手から学ぶことは多くても、こちらから教えてあげることは、ほとんど無いはずです』

知的生命体とのコンタクトを信じる人々は、そのとき(つまり異星人との遭遇)に備えるべきだと、アメリカ政府も考える。このような研究分野を、宇宙政治学という。

コンタクトに関心を持ち、UFO情報の公開を求める人々の、民間レベルでの動きである。前出のニック・ポープ氏が語る。

『宇宙政治学では、宇宙からの来訪に社会レベルでどう対応するかを、テーマにしています。政治レベルでは無く、あくまでも一個人として友好的な対応が出来るかどうかなのです』

しかし、我々が友好的であれば、相手も友好的である保証は、どこにあるのだろうか。
(つづく)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
かつて、映画「ET」を見て暖かい心になったものだが、映画における異星人との遭遇は、そのほとんどが地球侵略物である。頭の良い人間ほど、悪知恵も働く。進んだ知恵や技術力がどちらの方向に向いているかが、その分かれ道になる。進んだ文明を持つ異星人が必ず友好的であると思うのは、少々楽観的過ぎるよう自分には思われるのだが。

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