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仮面ライダーX(1) [Xライダー・ドラマ]

巨大な悪の組織ゴッドに父と共に殺された神敬介は、瀕死の父の手によって仮面ライダーXとして蘇った。その使命は世界の平和と正義を守るため、敢然と謎のゴッド機関を相手に戦うのである。

第一回は、第21話《アポロガイスト最後の総攻撃!・前編》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;内田一作

【前回までの話は・・・ ゴッド秘密警察第一室長から、日本支部の大幹部に招聘されたアポロガイスト。しかし、怪人達に任せた作戦はことごとく失敗し、自らの進退をかけた「狂い虫作戦」も失敗する。Xライダーとの一騎打ちで決着をつけようとするアポロガイストだが、Xキックを受けて爆死してしまう。だが、ゴッドに魂を売り渡していた宮本博士と川上博士によって再生手術が行われ、右手にアポロマグナムを装備した強化アポロガイストが復活、再び神敬介の前に勇士を現した・・・】


◆ゴッド機関の日本秘密基地アポロン宮殿で、毎日3時間の射撃訓練に励むアポロガイスト。目的はもちろん、宿敵Xライダー打倒のためのトレーニングである。

いつもの真っ白なスーツではなく、柄入りの黒いメキシカン・ポンチョを羽織り、全体を黒で統一したスタイルで射撃訓練に励んでいた。
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銃弾はすべて、的確にマトの中心を貫いていた。だが、今発射した一発が、中心から数センチ外したことに気付いたアポロガイスト。

警備隊長に1週間前からの標的データを持ってこさせると、その状態は3日前から始まっていることに、ようやく気付くのであった。

『300発撃って、すべて中心に命中していたのが、3日前には1発、昨日は2発ミスをしている。(右手を見ながら)この指先に狂いが生じているのか・・・』

司令室へ戻り、しびれる右手指先を見ながら不安に駆られる、白いスーツのアポロガイスト。警備隊長が持って来たホットコーヒーを飲もうとして、カップの取っ手をつかみ損ない、中身をこぼしてしまう。
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そんないつもと違うアポロガイストの姿に、警備隊長は健康を気遣う。だが、気位が高いアポロガイストは、不死身を誇る身体が不調であることを隠そうとして、強く否定してみせるのだった。

『オレはゴッド総司令から、不死身の身体として蘇らせてもらったはずだ。その手術をしたのは宮本博士と川上博士・・・』

その夜、アポロガイストは宮本博士の自宅へ侵入し、徹夜している宮本博士の前に姿を現した。

『ア、アポロガイスト!どうしてここに?』
『聞きたいことがある。君は俺の再生手術を行った。だから君に訊けば、理由が解かると思ってね』

『(心当たりがある博士は)身体の調子が?』
『3日前からだ。時々手の指がしびれて、感覚がなくなるのだ』

『そうか、とうとう始まったのか・・・』
『何?とうとう始まっただと?それはどういう意味だ!』
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再生手術によるアポロガイストの生命は、1か月間しか続かないのだ。手の指のしびれが始まると次に足の自由が利かなくなり、やがて脳波が停まって死ぬと、宮本博士は言う。

『何?その最後が来るのは、いつだ?』
『3日前に指がしびれたのなら、早くて今日一杯、遅くても明日』

アポロガイストは、もう一度再生手術をやるよう宮本博士に迫った。しかし、専門分野が違う川上博士がいなければ再生手術は出来ないと、宮本博士は説明するのだった。

再生手術の後、川上博士はあるミスを犯してしまい、アポロガイストはそれを許さず、博士を処刑してしまったのだ。

もはや生き延びるための手段は無いのかと思ったアポロガイストに、宮本博士はある提案をする。

『Xライダーの持つ、あのパーフェクターだ。あのパーフェクターを君の心臓部に移植すれば、死なずに済むはずだ・・・』

アポロガイストはその話を聞いた途端、自分の生き延びる道を見つけたと知るや、ゴッドにとって使い道の無くなった宮本博士を、新装備のアポロマグナムで殺害してしまった。

立花藤兵衛は、若い女性アルバイト店員チコとマコを使って、普段はコーヒーショップを営んでいる。だが、オートバイで世界グランプリ優勝の夢をつかむことを、あきらめたわけではない。その夢を、今は神敬介に託していた。

神敬介のタイムトライヤル練習中の立花藤兵衛に、夢遊病者のように近寄ってくる男性がいた。ストップウォッチでタイム計測に夢中で、男の存在に気付かない藤兵衛。

男はいきなり、藤兵衛に襲いかかってきた。走行コースから戻ってきた神敬介が藤兵衛を助けてみると、男は宮本博士ではないか。

だが、様子がおかしい。すると宮本博士の声がアポロガイストの声に代わり、口を開かずにしゃべり始めた。

『神敬介、いやXライダー。アポロガイストは君に最後の挑戦をする。勝負の場所は、ゴッド秘密基地アポロン第二宮殿の格闘場だ』

12時間以内に来ないと、人質のチコとマコの命は無いとアポロガイストの声は脅迫し、宮本博士(らしき操り人形)はしゃべり終わると、爆発してしまう。

急いで立花コーヒーショップへ戻った敬介は、そこで数人の床に倒れている客と、カウンター上にあるゴッド指令人形を見つける。ゴッド指令人形はアポロガイストの声で、アポロン第二宮殿への地図を入れたカプセルを渡すと言って、爆発した。
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ゴッド指令人形は爆発する直前、「無事にたどり着けるかな」という言葉を残して爆発している。このことを不審に思う神敬介の足元で、敬介の足首を突然グッとつかむ死んだ客たち。
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それらは、一度Xライダーに倒された怪人マッハアキレス、ユリシーズ、プロメテスだった。怪人達は、神敬介をここで倒してしまおうと襲いかかってきた。
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『セッタップ!』
レッドアイザーとパーフェクターを高くかかげると、すばやく装着した神敬介はXライダーに変身した。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
アポロガイストは、当初1か月程度で次の大幹部に代わる予定であったと言う。だが、人気が予想を超える高さだったため、一度死んだものの復活させることになった。ちなみに、アポロガイストの後任には、ブラックマルスという幹部が決まっていた。ひょっとしてブラックマルスは、人間大のキングダークだったのかもしれない。

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仮面ライダーX(2) [Xライダー・ドラマ]

今回は、第21話《アポロガイスト最後の総攻撃!・後編》を取りあげます。


【前回までの話は・・・ Xライダーとの一騎打ちに敗れたアポロガイストは、再生復活を遂げる。宿敵Xライダーを倒すため、日々射撃の腕を磨くアポロガイストは、ある日身体の異常に気づく。再生復活した肉体では1か月間しか生きられず、手のしびれが始まれば数日の命と知らされる。延命のカギを握るのはXライダーのパーフェクターだと知り、アポロガイストは決着をつけるため、Xライダーをアポロン第二宮殿に呼び出した・・・】

◆荒らされた店内で、3人の再生怪人達に襲われた神敬介は、怪人達を倒すためXライダーに変身した。ユリシーズとプロメテスを倒したXライダーは、生け捕りにしたアキレスを使い、敵の裏をかく作戦に出ようとする。

『このアキレスが、敵の言うことを聞くと思うか!』
『アキレス!せっかくよみがえった命だ、大事にしたいとは思わないか?』

『オレの命を助けるとでも・・・』
『約束する。それにお前ほどの男が、いつまでもアポロガイストの命令どおり働くには、惜しいと思うが・・・』
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立花藤兵衛も加わって、Xライダーはアキレスを(おだてながら)説得すると、アポロガイストのウラをかく作戦をアキレスに授けた。

店に戻った立花藤兵衛は、ひどく荒らされた店内の片づけをしながら、ぼやいていた。
『クソ、ゴッドめ。店の賠償請求でも送りつけてやりたいくらいだ!』

すると、カウンターの上に札束が放り投げられ、笑い声が響いた。
『ハハハハ。それだけあれば、店の修理に足りるかな?神敬介の香典だ。例え敵にでも、良い印象を残しておきたいからな・・・』

『ふざけるな!二人(チコとマコ)を返せ!』
立花藤兵衛は白いスーツのアポロガイストに殴りかかるが、彼の敵では無い。
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失神させられて肩に担がれ、アポロガイストは立花藤兵衛を誘拐する。藤兵衛が誘拐されたことを知らない神敬介は、アキレスに連行されるフリをして、アポロン第二宮殿入口へ到着した。

『(神敬介)いいか、うまくやるんだ・・・』
『(アキレス)まかしておけ!』

『(門番)だれだ?』
『俺だ、アキレスだ。アポロガイストに伝えろ。神敬介を捕まえてきたのだ』

アキレスはそう言って、パーフェクターを左手に持つと、正面にかざして見せた。宮殿のトビラが開き、アキレスと神敬介はエレベータに乗る。ふたりの乗ったエレベータは、落下していくかのように地下9階へ下って行った。

エレベータを降りたところで、宮殿警備兵が神敬介を引き渡すよう要求したが、アキレスは自分が連れていくと言って、アポロガイストがいる指令室まで警備兵に案内をさせた。

扉が開き、警備兵に促されて中へ入ると、アポロガイストは右手のアポロマグナムでいきなりアキレスの右腕を撃ち抜いた。
『(アキレス)ウギャー!!』

アキレスが裏切っていることを、アポロガイストは知っていたのだ。その腕が吹き飛んだ衝撃で、アキレスの左手からパーフェクターが転がり落ちた。素早くパーファクターを拾う神敬介。

『(アポロ)しまった!アキレスがパーフェクターを持っていたのか・・・』
『(神)このパーフェクターが、どうかしたのか!』

神敬介は、アポロガイストの目的がパーフェクターにあることを知らない。2発目のアポロマグナムは、アキレスの体を完全に吹き飛ばしてしまうのだった。

『神君、なかなかうまい手を使ったな。だが、俺には通用しないのだ!』
『さすがはアポロガイスト、よく見破ったな!』

神敬介は、油断したアポロガイストをアキレスに襲わせて、生け捕りにするつもりでいた。だが、アポロガイストの方が一枚上手であった。

周りにいた宮殿警備兵たちが、神敬介を捕まえようと襲いかかって来た。敬介はキックとパンチを繰り出しながら、警備兵たちを蹴散らしていく。

すると奥の部屋から、マコとチコの声が聞こえてきた。警備兵たちを蹴散らしながら、ふたりの呼ぶ声が聞こえる部屋へ入ってみると、そこにはテープレコーダーが・・・。
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騙された敬介に、隠しトビラが開いて再生怪人のケルベロス、死神クロノス、ヘラクレスが襲いかかってきた。スキをみてXライダーに変身した敬介は、3人の再生怪人達を次々と倒していった。

アポロガイストを倒すつもりで、敵の本拠地アポロン第二宮殿に乗り込んだXライダー。一方、アポロガイストは、早くパーフェクターを手に入れないと、命の炎が燃えている時間はもう残り少ない。

とうとう決着をつける時が来た。宮殿内の野外ステージ上に出現するアポロガイスト。「ここだ!」と自己顕示するアポロガイスト。
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Xライダーはアポロガイストを見つけると、自分のいる位置から大きくジャンプして同じステージ上に着地した。対峙するふたり。

戦う前に人質の行方を聞くXライダーに、ステージから見える山の頂上を指差して教えるアポロガイスト。そこには、柱に後ろ手に縛られて警備兵に看視された二人の姿が。

『(アポロ)三人目はあそこだ!』
Xライダーにとって予想外の人物が、ギロチンの枷(かせ)に首を入れられようとしていた。

『あっ、おやっさん!』
Xライダーは、とっさにマシン・クルーザーを呼び、空からアタック(攻撃)させた。

立花藤兵衛の首をはねようとギロチンのヒモを握る怪人メドウサは、クルーザーに激突された衝撃で、藤兵衛の代わりに自分が首をはねられてしまった。危機を脱した立花藤兵衛は、チコとマコの救出に向かった。
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Xライダー対アポロガイスト、決戦の時は来た。Xライダーのライドルホイップ(サーベル状の剣)とアポロガイストの剣との対決。そして、右手のアポロマグナムが、Xライダーを狙撃した。だが、銃弾は後ろの崖を直撃する。

『どうしたアポロガイスト!百発百中を誇るお前の腕のハズが』
『聞け!俺はまもなく死ぬ。その運命からは逃れられない。だが一人では死なん。貴様も道づれだ!』

アポロガイストは、自らを炎に包んで火焔車となり、Xライダーへ突進していった。間一髪、ジャンプして衝突を回避したXライダーは空中で1回転すると、Xキックを炸裂させた。
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火焔車から元の姿に戻ったアポロガイストはよろめいたまま倒れ、大爆発して散った。アポロガイストの死とともに、アポロン第二宮殿も大爆発し、跡形も無く砕け散った。

宿敵アポロガイストを遂に倒したXライダー。だが・・・
『オレの名は、キングダーク。いずれ貴様と戦うことになるだろう。会う日を楽しみにしているぞ、ハハハハ』

謎の声の主・キングダークが、新たなる敵としてXライダー・神敬介の前に立ちはだかるのだった。(終わり)

★★★★★★★★★★★★
Xライダー・エンディングの対決風景は、東北・上越新幹線の高架橋やトンネルの工事現場で撮影されたものではないだろうか。雪が残る工事現場で、神話怪人たちと戦うXライダーの雄姿。とてもカッコイイと思ったものだ。

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