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01インタビュー(1) ~ヒーローを一度やってしまうと生涯離れられないとおもうんです【前編】 [ゼロワン対談]

まず初めに、主役イチローの池田駿介氏の早いご他界を、心からお悔やみ申し上げます。若い頃に演じたヒーロー作品が、時を経て評価されているということは役者冥利に尽きるものと思いますが、池田氏が関わったヒーロー作品は子供心に残る作品ばかりであるし、日本だけでなく海外(ハワイ)でも評価が高いということが、とても素晴らしい事であります。

葬儀の祭壇には、撮影で実際に使われたイチローのヘルメットとトランペットが飾られ、献花の際は『帰ってきたウルトラマン』オープニング曲がながれ、出棺の際には『キカイダー01』のテーマ曲が流れながら旅立ったという。『俺が死んだらハワイの海に(骨を)まいてくれ』との生前の遺言に従い、ハワイでお別れ会と散骨がおこなわれている。
それでは、池田氏へのインタビューをどうぞ。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

司会;
「キカイダー01ご出演の経緯から・・・」

池田氏;
「72年に『緊急指令10-4・10-10』、73年に『魔人ハンター ミツルギ』という作品がありまして、両方とも水木譲さんが主役で。ボクもミツルギを一緒にやることがほぼ決まっていたんですが、作品のイメージがダブルためか没になりまして。71年に『帰ってきたウルトラマン』やって『10-4・10-10』。で、今度は主役をと特撮番組を狙ってたんですよ。

天地茂プロに行きましたら、今度キカイダーの新シリーズをやるらしいぞと。次に出てくるのは弟だろうから、ボクでは年齢がね。そうしたら、今度は兄が出てくるっていうんですよ(笑)。『後から兄がでてくるっていうのは、何でだろう?』って思ってたんですけど、石ノ森先生のコンセプトでね、仁王像の中に眠ってて、悪の存在が最高点に達したら、仁王像を破って中から出てくる設定だと。

『ああ、なるほど』と思ったら、ボクも主役をやりたいなと思ってね。でも『キカイダー』も観ていたけど、印象が悪かったんですよ。機械が露出していて、ヒーローにしてもグロテスクに見えたんですよ。でも、とにかくオーディションだけは受けてみようと。まずはプロデューサーに会ってみようと思って。

田村マネージャーという人の紹介で、忙しい合間を縫って何とか東映の平山亨さんに会ってもらえて。自分の経験したヒーロー作品での役柄の話をしてね。でもクランクインの1週間前まで返事が来なくて、『だめだなぁ』って思ってたんです。そしたら『明日東映に行ってくれ。衣装合わせだから』って」

司会;
「印象に残っていることがありましたら・・・」

池田氏;
「記者発表の日に石ノ森先生はじめ、吉川さん、平山さん、みんな集まってね。みんなで先生と握手している写真。そのあと2階のメーキャップ室へ行く時に、初めて伴大介とすれ違ってね。

前の主役だから、『よろしく頼むよ』って声かけたら、『池田さん、よろしくお願いします』って気持ちよく言ってくれたの。『いい奴だなぁ』って思った。すぐに現場に行って写真撮影に入って、伴ちゃんも一緒に撮影して。その時にスタッフが、『池田さん、変身ポーズ考えてきた?』って言うんですよ」

司会;
「池田さんにですか?」

池田氏;
「そう(笑)。『全然考えてませんよ』って言ったらね、石ノ森先生がね、『じゃあ、ボクがやってみせるから。池田君見てて』って。『チェンジ・キカイダー』のポーズをしてね、『太陽光線を手に受けて、それを押して、開くんだよ』って先生が自分でやって見せてくれたんですよ。

それでそのまま、『チェンジ!・キカイダー・ゼロッ・ワンッ』っていう、この押して開くっていう石ノ森先生のリズムがよかったんだろうね。七三に構えてやるっていうのはね、斜めに開いてやるっていうのはボクがオリジナルでやったんですよ」
(つづく)


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変身ポーズが石ノ森先生直伝であるとは、恐れ入りましたって感じ。まさか変身ポーズまで考えていたとは、驚きの一語に尽きる。
たまたま深夜に、石ノ森章太郎氏を取り上げていた番組を見た。3時間の睡眠で原稿を書き溜めて、できた時間で好きなことをする。

それは結果として漫画に影響を与えることもあったが、あくまで好きなことをやりたいだけやる、欲しい物はためらわずに買うという石ノ森式人生の楽しみ方。そのために必要なのは頭ではなく身体、つまり体力だったという番組の分析。体力も能力のうちとは、筆者には耳が痛い言葉であるが、事実であろう。

タグ:池田駿介
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01インタビュー(2) ~ヒーローを一度やってしまうと生涯離れられないとおもうんです【後編】 [ゼロワン対談]

池田駿介氏は書籍『キカイダー賛歌』を伴大介氏と共著・出版することになり、石ノ森章太郎氏の所へ挨拶に行ったときに、原作とテレビとで主人公イチローの性格が全く違ってしまったことについて、自分の役づくりの至らなさを深くお詫びしたという。

だが石ノ森氏は、『TV作品のキャラクターは役者の個性が生かされてこそ。池田君のイチローは良かった』と答えて、思わず池田氏は涙してしまったという。

石ノ森氏は、テレビは小さい子供達も見るが漫画はもう少し年長者が見るものというしっかりした違いを意識していたため、原作漫画とテレビ作品が違うものであることを、自覚していたわけである。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
(前回からつづき)
司会;
「石ノ森先生自らの考案だから、原作漫画とイメージが同じなんですね」

池田氏;
「でもボクは、原作はほとんど知らなかったんですよ、パラパラっと読んだ程度なんで。ボクは自分の中のイメージで、ヒーローはカッコよく清潔で、誰にでも親しめるお兄ちゃんっていうイメージしか無いわけですよ(微笑)。まして伴大介=ジローがいますからね、似ないような明るいものをやろうと、自分の中のイチロー像を創って。

月光仮面とか鞍馬天狗の、鞍馬天狗のポーズっていうんですか、危機一髪の時に白馬にまたがってやって来ますよね。拳銃持って覆面して。あの覆面っていうのは、ヘルメットだと思ったんですよ。白馬はダブルマシーンで。拳銃は、・・・・武器としてはトランペットだと思いますよ。

鞍馬天狗の悪への威嚇はウマのヒヅメですよね、『パカパカパカパカ』 『お、来たか』っていうね。ボクはトランペットの音で、悪を威嚇してね。ヒーローは高い所から出てくる。鞍馬天狗が馬上から悪を見下ろすようにね、あのパターンはそういう所をなぞらえて。

監督の永野さんにもお話したら、永野さんは『非常のライセンス』でもお付き合いがありましたし、天知さんとも仲がよく、天知プロの相談役みたいなもんだったんですよ。

最初の登場シーンをどうするかって相談受けたときに、『悪のある所、必ず現れ・・・』という所でトランペットをどういう風に持つかとか、永野さんがあのスタイルを創ってくれたんです。

『後ろを向いてやろうよ』って。それでトランペットを背にして、『正義の戦士キカイダーゼロワンッ』の所で振り返るっていう。そこは全く時代劇の見栄切りか、その辺のものを頂いたっていう感じでしたね」

司会;
「ご自身の中で、『キカイダー01』はどのような位置づけですか」

池田氏;
「ヒーローを1回やってしまうと、これは生涯離れられないと思うんですよね。自分が関係ないって言っても、死ぬまで南隊員、キカイダー01のイチローは、ボクから生涯離れないと思うんですよ。プラスの面もいっぱいありましたよ。ビジネスやるにしても、南隊員だって言えば、信用度が違う。

ゼロワンだって言えば、そこから入っていけるわけですから、他の人より得したところもあるわけです。だけどマイナスの面もあるわけです。

モデルをやってるから、最初からイチローや南隊員のイメージで買ってくれる人は良いですけども、コマーシャルのスポンサーに会いに行くと、『子供番組のイメージ』が連動してキャンセルになることも随分ある。だから良い事ばかりじゃないです。

この歳になると、今までやってきた事、30年前にやってきたことで全国にファンが出来る。そういうタレントは、いっぱいいると思うんですよ。東映で同期の小林稔侍なんかも、ヒーロー番組に憧れていたんですよ。

でもやりたくても出来なかった。もう時効だから良いと思うけど、実は彼、『ジャイアントロボ』の隊員役が決まってたんですよ。

報告に来てくれて、ボクも『よかったなぁ』って。そしたら土壇場でNGになって。でも彼の俳優人生からしてみれば、それがよかった。

あれに出ていれば、今の小林稔侍があったかどうか。少なくても違う存在にはなっていたような気はしますね。本当に人それぞれだなって。ボクの場合は、『キカイダー01』に出て、本当に良かったと思ってます」  (終わり)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
このあと池田駿介氏は、ファンへのメッセージの中でこんなことを述べている。
『イベントで本ッ当~~に幸せを感じたんですよ。感動はお金に代えられないものだと。やっぱりこれが自分の運命だったと。やっててホントによかったと、心からそう思いましたね』
ハワイのイベントに出演した翌日に、朝早くワイキキビーチを歩きながら、つくづくそう思ったという。芸は身を助けるというが、若い頃に演じたヒーロー役という芸が、数十年の時を経てハワイで再燃・再評価された。演者にとって、これほど嬉しいことはないだろう。まさに『ヒーローは不滅』である。


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01インタビュー(3) ~シャドウの世界征服計画にとって最大の障壁となるゼロワンを倒すことが、ビジンダー=マリの使命である [ゼロワン対談]

今回取り上げるのは、シャドウによって造られた女性型人造人間ビジンダーである。人間体のマリ役、志穂美悦子氏の話があればいいのだが、芸能界を引退していることもあり、ビジンダーの声を担当した声優の太地琴恵氏に登場していただく。

太地琴恵氏は旧芸名を江川菜子と名乗っていて、ビジンダーや『マジンガーZ』の弓さやか、『勇者ライディーン』の明日香麗など、たくさんのアニメの声優としてご活躍されていた。近年は、テレビ映画やドラマのお母さん役をメインに演じておられるそうである。また創立30年を超えるブライダル・ネットワーク・サービスも経営されていらっしゃるという。

ビジンダーの魅力は何と言っても志穂美悦子氏のキュートさであって、格闘中のミニスカートからチラッと見えるものが男心をくすぐったものである。(これは男のサガである(笑))そして変身してもそのキュートさは変わらず、ハート型と赤色系をふんだんに使ったデザインは、女性戦士のかわいらしさを十分に際立たせていたと思う。

筆者の記憶には全然ないのだが、ブラウスの第3ボタンをはずすと水爆が爆発するしかけで、ゼロワンにそれをさせることで彼を道づれにするのがシャドウの真の目的であった。イチローに恋心を抱くマリであり、シャドウの目的を知らないマリを思うと、なんとも切ないものがある。

では、インタビューをどうぞ。

★★★★★★★★★★★★

聞き手;
「ビジンダー役は、オーディションがあって演られることになったんでしょうか?」

太地氏;
「これはね、テープで(声を確認する)オーディションはあったみたいですね。それで、私に決まったみたいです。オーディション現場には、行ってないです」

聞き手;
「ビジンダーのキャラクターをご覧になって、どう思われましたか?」

太地氏;
「なんか、すっごくかわいいんでね、見た途端に『わぁ~これはもうぜひ演りたい!』とおもいましたね」

聞き手;
「カラーリングがすごいデザインですよね」

太地氏;
「綺麗ですよね~~、なんかアニメチックで。デザインだけ一見すると、アニメーション作品かと思っちゃいますよね」

聞き手;
「石ノ森先生のセンスが凄いですね。顔がハート型だったり」

太地氏;
「そうそう。当時としては珍しかったですね、画期的で。で、志穂美悦子さんが変身前を演じられて、変身後は私が声を」

聞き手;
「志穂美さんとは収録の時、スタジオでご一緒されてたんですよね?」

太地氏;
「うん。何度も一緒になりました。いつも一緒に録ってましたから。そう、当時はね、まだデビューしたばっかりで、ホントに無口でね。なんていうのか、本当にその辺にいるお嬢さんっていう感じで、可愛くてね」

聞き手;
「高校生くらいだったんですよね」

太地氏;
「そうでした。まだお化粧もしてなくて、ショートカットでね。背は大きかったですけどね。ホントにもう素人のお嬢さんみたいでね。おとなしくて」

聞き手;
「では、あまりお話とかはされなかったんですか?」

太地氏;
「彼女もあまりおしゃべりする方ではないですからね。ぽつりぽつりという感じで話すしかないから、世間話まではいかないですね。例えば演技のことでここはこうしましょうとか、ああしましょうとかね。そういうことはお話しましたけど、個人的なお話というのは彼女もしないし・・・」

聞き手;
「先輩としてアドバイスしたことはあったんでしょうか?」

太地氏;
「うん、まぁ大それた事じゃないですけども、演技をやる上でお互いにね、ここはこうした方がいいんじゃないかしら、とかね。たま~にね、いろいろ話し合ったりはしましたけど・・・彼女が憶えているかどうかは、わからないですけどね」

聞き手;
「変身前とあとでの性格の違いも、最初の方では見られましたが。変身したら悪女になるというような」

太地氏;
「そうでした、そうでした。悪戯するんですよね。うん。これ、ちょっとマジンガーZのアフロダイAに似ていますよね。このボインが(照れ笑)」

聞き手;
「他に共演者した方で印象に残っている方は?」

太地氏;
「これは渡部猛さんだったのかな?ワルダー。飯塚さんがハカイダーで」
(渡部猛氏は2010年12月に他界・享年75。他にシャドウナイト、ガッタイガーなど声の出演)

聞き手;
「ビッグシャドウを八名信夫さんが演られてて」

太地氏;
「八名信夫さんには、思い出があるんですよ。私が俳協に入ったばかりの時に、舞台でずーっとご一緒だったんです。(以下略)」

聞き手;
「では『ゼロワン』で再会されて?」

太地氏;
「そうです。それで八名さんとは話に花が咲いて、『あの頃は・・・』って話にね」

聞き手;
「主演の池田駿介さんの印象はどうでしたか?」

太地氏;
「池田さん、なかなか好青年で素敵な方で。芸を演ってもあの通りですし、普段もあの通りなんです。だからホントにね、爽やかな好青年って感じ」

聞き手;
「収録中の思い出や印象に残っている話など、ありましたら」

太地氏;
「結構これ、『エイ!、トオー!』とかの掛け声がハードだった。かなりエネルギーを消耗してね。出番が少なくても、かなりガックリ疲れました」

聞き手;
「ビジンダーレザー~!とか思い切り叫んでらっしゃいましたから」

太地氏;
「そうそう。この仕事を演ると、お腹が空きました(照れ笑)」

聞き手;
「個人的には、ビジンダーとワルダーが文通を始める話が印象に残ってまして」

太地氏;
「可愛かったわよね、あれ。あの頃って文通流行ってたんでしたっけ?笑っちゃいますよね。今だから笑える。当時は必至で演ってたから」 (おわり)

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