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仮面ライダーストロンガー10 [ライダーストロンガー]

《第30話 さようならタックル!最後の活躍(前編)》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;山崎大助

〖ドクターケイト〗
〖ドクロ少佐〗  登場


【前回までの話は・・・
改造魔人・荒鷲師団長を水中へ引きずり込んでようやく倒したストロンガーに、新たな敵・ドクターケイトが挑戦して来た。全身が毒液で満たされているドクターケイトは身体が柔らかく、パンチもキックも通用しない。赤いケイトガスを浴びたストロンガーは全身が麻痺して、アジトへと連れて行かれてしまう。
ところが、アジトでは鋼鉄参謀がケイトの手柄を横取りしようと手を出し、逆にケイトガスに弱いという弱点をさらけ出してしまう。ストロンガーは、鋼鉄参謀との再度の対戦中に見つけたドクターケイトの花の毒ガスを使い、見事に鋼鉄参謀を仕留める。手柄を横取りされたドクターケイトの策略が、ストロンガーを助ける形となったのだ・・・】

◆城茂は、ドクターケイトのアジトを捜し回っていた。夜間カブトローで走っていると、「城茂ここに眠る」と書かれたプレートを見つける茂。そのプレートは、2メートルほど高く盛られた土に埋め込まれていた。
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詳しく調査しようとプレートの前でたたずんでいると、大カマを持った改造魔人が、その盛り土の後ろから姿を見せた。新手の改造魔人・ドクロ少佐であった。

茂は両手の手袋を外すと、ストロンガーに変身した。だが、ドクロ少佐は戦斗をほとんどせずにストロンガーの動きだけをみて、そのまま退散していくのだった。
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翌日、明るくなってからプレートのある場所へ再び行った茂は、叩いてみてプレート内が空洞になっていることに気がついた。指をひっかけてプレートを開けてみると、地下へ下りる階段がある。アジトへの通路かもしれない。茂は、階段を下りてみることにした。

その頃、ジェネラルシャドウとドクロ少佐が、会話をしていた。昨夜、ドクロ少佐がストロンガーと対面したことを、ジェネラルシャドウは知っていた。

『夜の散歩は、面白かったかな?ドクロ少佐・・・』
『イヒヒヒ、相変わらず、油断も隙もならぬ男よ・・・鋼鉄参謀までが、やられたと聞いた。一度ヤツのツラを見たくなったのだ』

『鋼鉄参謀は手柄を急ぎ過ぎて、ドクターケイトの恨みを買い、彼女に足を引っ張られて負けたのだ・・・』
『魔女は執念深い。ましてケイトの毒は、この俺でも寒気を感じるからな』

ジェネラルシャドウはドクロ少佐に、ドクターケイトに協力しないかと持ちかけた。ストロンガーを早く倒せる算段と考えてのことらしいのだが・・・

『すでにストロンガーを誘い込む手は、打ってある・・・』
『ほう・・・さすがは、ドクロ少佐』
静かな会話が終わり、2人はドクロの盃で乾杯した。
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その頃、立花藤兵衛は岬ゆり子をジープに乗せて、城茂を捜していた。途中で、城茂の愛車カブトローが乗り捨ててあるのを目にして、ジープを止めた藤兵衛。ふたりは、左右に開けられたトビラの一方に書かれた「城茂ここに眠る」という文字を発見する。

これはデルザー軍団のアジトへの通路かもしれないと思ったユリ子は、藤兵衛と共に地下へ続く階段を下りていくのだった。

一方、ストロンガーは地下へ続く階段を下りて行き、少年達が捕らえられている地下牢を発見する。ストロンガーは電気パワーを熱に変えて、鋼鉄の檻のトビラを溶かしてしまう。

だが、同時に身体中の力が急激に抜けていくのを感じるストロンガー。彼は、エネルギーを使い果たしてしまったのだ。歩くのがやっとの茂は、出口へ向かう通路を子供たちに指示して進んでいく。だが、子供たちの行く手を、ドクターケイトが遮ろうとする。

ケイトと組み合っている間に、子供たちを出口へと誘導する茂。すると、出口の方からユリ子と藤兵衛がやってきて、茂たちと合流した。ユリ子に事情を話す茂はすでに歩くのがやっとで、とても戦闘は出来ない。

『ここは、あたしたちに任せて!さぁ子供たちを早く!』

子供たちを無事に逃がしたら戻って来ると言い残して、去って行く茂。後から追ってくるドクターケイトと戦闘員達に、ユリ子と藤兵衛はここで果敢に抵抗して時間をかせぐのだった。
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だが、ドクターケイトの杖先から出た緑色の毒液を、ユリ子は右肩に浴びてしまう。悲鳴をあげるユリ子。毒はすぐに身体に吸収されて、消えてしまった。
『あううう・・・・』
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『あたしの毒の恐ろしさが、お解かりかい?お前の身体には、もうあたしの毒が回り始めている!やがてお前は、死ぬのさ!ほぉら、毒の効き目が出てきたようね!』

ユリ子は、立っていられないほどフラフラになっていた。ドクターケイトと戦える状態では、とてもない。周りを見渡したユリ子は、とっさに目の前にあった火の点いたろうそくを、ケイトに差し向けた。

『お止め!な、何をするの!』
驚き、震えおののくドクターケイト。ユリ子は戦闘員と戦っていた藤兵衛に、今のこの事態を教えた。

『(ユリ子)おじさん!』
『(藤兵衛)そうか、コイツは火に弱いんだ!』

ろうそくの炎をかざしながら、気弱になったドクターケイトにろうそくをなげつけて、ふたりは来た通路を全速力で走り脱出した。

追ってくるドクターケイトに対抗するため、ユリ子は遂にタックルに変身。だが、毒が回り出したタックルは、立っているのが精一杯。と、そこへ充電した城茂が戻ってきた。ストロンガーに変身してタックルと背中合わせになり、死角を無くして戦うのだ。
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『ストロンガー、ドクターケイトは燃える火に弱いのよ。アジトでろうそくの火をかざした時に、ケイトは怯えたわ』
『よし、分かった!』
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藤兵衛が投げた太い枝をストロンガーは受け取り、電気エネルギーで燃やして松明(たいまつ)にすると、ジリジリとケイトの顏へ近づけた。

『や、止めて・・・ぎゃぁ!』
顏が崩れていくドクターケイト。

退散していくドクターケイトを見て、バッタリと草原に倒れるタックル。タックルを両手で抱える藤兵衛には、かなりの高熱が出ている様子が解かった。

『どうせ私は、助からないわ。私の身体には、ケイトの毒が回っているのよ。お願いだから、このことは茂には決して言わないで!お願い!・・・』

すぐにでも城茂に相談したいが、タックルに強くそう頼まれた藤兵衛は、心中迷っていた。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
男勝りな性格のタックルだが、いないと花がしぼんだように寂しいね。

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仮面ライダーストロンガー11 [ライダーストロンガー]

《第30話 さようならタックル!最後の活躍(後編)》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;山崎大助

〖ドクターケイト〗
〖ドクロ少佐〗  登場


【前回までの話は・・・
ドクターケイトのアジトに生け贄のために集められた子供たちを助けるため、エネルギーを使い果たしてしまったストロンガー。戦えない城茂に代わり岬ユリ子と藤兵衛がドクターケイトに立ち向かうが、ケイトの猛毒を浴びてしまったユリ子の命はあと数時間しかもたない・・・】

◆逃げるドクターケイトの後を追っていたストロンガーは、ケイトの姿を見失ってしまう。新たなる敵・ドクロ少佐は、ジェネラルシャドウとの密談でドクターケイトに力を貸すことを承知した。

松明(たいまつ)攻撃でストロンガーに敗戦したドクターケイトは、別のアジトに戻って身体を癒していたが、そこへドクロ少佐が現れ、共同戦線を張るよう申し入れた。

『手柄を山分けということにすれば、悪い話ではあるまい?』
『余計なお世話さ!』
手柄を独り占めしたいドクターケイトは、素直に応じようとはしなかった。

ほんの一時、やすらぎの時間が流れていた。藤兵衛はたき木を取りに行き、身体の自由が利かなくなってきているユリ子は岩場で火を起こして湯を沸かし、コーヒー作って城茂の帰りを河原で待っていた。

『コーヒーが入ったわ、飲む?』
『へえっ!ユリ子とは長い付き合いだけど、コーヒーなんか入れてもらったのは、初めてだぜ!』

コーヒーカップをつかむと、うれしそうに茂は笑った。

『ねぇ茂。いつか悪い怪人達がいなくなって世の中が平和になったら・・・ふたりでどこか遠い美しい所へ行きたいわ・・・』
『いいねぇ、俺も行きたいよ!』

『ホントに約束してくれる?』
『ああ、約束だ!』
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茂は遠くを見ながら、うまそうにコーヒーを飲んで、そう断言するのだった。背を向けた茂の姿を見ながら、その時ユリ子が涙を流していたことを、この男は知らない。そこへ、藤兵衛がたき木を持って戻ってきた。

ふたりの会話を聞いていた藤兵衛は、がっくりと肩を落として動かない。たき木が岩とぶつかる音で藤兵衛が戻ったことに気付いた茂は、藤兵衛の様子をみて不審に思った。

『おやっさん!なに湿っぽい顏してるんだ?』
『たき木が湿ってるから、煙くてしようがねぇや!』

涙を見られまいとして煙のせいにしようとする藤兵衛は、左腕で顔を拭った。
『おやっさん、うまいコーヒーがあるんだ!今日は珍しいことが起こってね!』

そう言うと、うれしそうにユリ子の方を見た茂。しかし、茂はそこに何かをみて急に真顔になった。ユリ子を見てからコーヒーを見て、何かを感じた茂。

だが次の瞬間、コーヒーの茶色い水にドクロ少佐の姿が映った。城茂の背後の崖の上で、不気味な笑い声をあげる不気味な姿のドクロ少佐が大かまを持って立っている。城茂は、ふたりに敵の来襲を伝え、三人は戦闘態勢に入った。

『来い!城茂!』
大きくジャンプしたドクロ少佐は洞窟へと入り、城茂を呼び寄せるのであった。それを追いかけていく城茂。

一方、河原では、藤兵衛と衰弱しているユリ子が、懸命に戦闘員と戦っていた。ユリ子の身体を気遣う藤兵衛は戦闘員に体当たりして、ユリ子を助けだすのだった。戦い続けようとするユリ子を、藤兵衛は止めた。
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『止めろ。今の身体じゃ、無理だ!』
『茂のために、食い止めなくっちゃ!』

藤兵衛の前でユリ子はタックルに変身すると、死を覚悟で最後の戦いに臨む。だが、もう足元がおぼつかない。度々転んで、倒れるタックル。そこに、ドクターケイトが現れた。

『今度こそ、お前の最期だ。覚悟をおし!』

一方、洞窟に誘い込まれたストロンガーは、鬼火になったりドクロになったりして変幻自在のドクロ少佐と、戦っていた。
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火に弱いドクターケイトに松明で立ち向かうタックルの姿を洞窟の隙間から見たストロンガーは、ドクロ少佐を捨て置き、タックルに加勢する。

『タックル、無理するんじゃない!』
『私は、大丈夫!』

ドクターケイトはフラフラになったタックルを盾にしてストロンガーの攻撃を防ぐと、自分の頭部から真っ赤なケイトガスを噴き出した。これを吸ったら、体がしびれて動かなくなってしまう。どうする?ストロンガー!
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『このままでは、ストロンガーがやられてしまう。よーし!』
タックルは、覚悟を決めた。後ろからケイトに飛びかかって張り付くと、身体を密着させたままケイトを放り投げる大技を出した。

『ウルトラサイクロン!』
『止めろ、タックル!止めるんだ!』

ドクターケイトは何もできずに地面に叩きつけられ、大爆発して散った。
『なぜ・・・ウルトラサイクロンを使ったんだ!!』

【ナレーション】ウルトラサイクロンとは、タックルにとって最後に残された攻撃手段であった。相手と共に自分の命も捨てる。文字通り捨て身の攻撃を、タックルは使ったのだ。

立花藤兵衛は急いで走り寄っていくと、岬ユリ子を抱き上げた。
『(藤兵衛)ユリ子、なぜだ?なぜあんなことをやったんだ!』
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ユリ子は、何か話そうとしていた。クチビルが何かを語ろうとしていたが、声にならない。目をあけたまま、ユリ子は息絶えた。その両眼を黒い手袋が覆い、茂はユリ子の顏を撫でるようにして両まぶたを閉じた。そして、涙を流してユリ子に詫びる茂。

『ユリ子、すまん・・・俺に力が足りなかった』
立花藤兵衛は、ユリ子の気持ちを知っていた。自分の命が尽きようとしている今、愛する人の為に少しでも多くの敵を倒す。勇敢な女性戦士タックル、岬ユリ子の心を。
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【ナレーション】束の間の青春をストロンガーの協力者として人類の敵との戦いに捧げ、はかなく散っていったタックル、岬ユリ子。限りない悲しみと怒りを胸に、茂は今こそデルザー軍団に対する復讐を固く心に誓うのだった。(終わり)


★★★★★★★★★★★★
しあわせは、自分の身近にある(いる)ものである。

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仮面ライダーストロンガー12 [ライダーストロンガー]

《第31話 ストロンガー大改造!(前編)》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;内田一作

〖ドクロ少佐〗
〖岩石男爵〗
〖ジェネラルシャドウ〗 登場


【前回までの話は・・・
アジトでの戦いで、ドクターケイトの毒液を浴びてしまった岬ユリ子の身体は、だんだん弱っていった。「怪人達をすべて倒したら、一緒に遠くへ行きたい」とユリ子は城茂への思いを打ち明けるが、半ば冗談で返事をする茂。
そんな時、ドクロ少佐とドクターケイトの襲撃を受け、ドクターケイトのケイトガスでピンチに陥ったストロンガーを助けるために、電波人間タックル捨て身の大技・ウルトラサイクロンでドクターケイトと共に命を散らした岬ユリ子・・・】

◆城茂と立花藤兵衛は、海が見える小高い丘の上に、ドクターケイトとの戦いで命を落とした電波人間タックル・岬ユリ子の墓を作った。
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『ユリ子、許してくれ。俺の力が至らなかったために、お前を死なせてしまった・・・』
『茂・・・そんなにいつまでも悲しんでいちゃ、亡くなったユリ子は決して喜びはしない』

『決してお前の死を、無駄にはさせないぞ・・・おやっさん。俺は、デルザー軍団の改造魔人の最後のひとりを倒すまでは、ここには来ない!』
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『その日が一日も早く来ることを、きっとユリ子も望んでいるだろう』
『ユリ子、電波人間タックル・・・安らかに眠ってくれ(合掌する茂)』
『(話かける藤兵衛)お前の分まで、俺は頑張るぞ!』
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『シャドウ、ストロンガーはこの俺が倒す!』
『さすがデルザー軍きっての切れ者、ドクロ少佐。ストロンガー打倒の手筈は打ってあるとでも・・・』

ドクロ少佐の部下には、忍びを教え込んだ精鋭部隊がある。その忍び集団を使って城茂を見張らせているドクロ少佐は、城茂の動静が手に取るように分かるのであった。じきじきにとどめを刺しに行くため、部下へ連絡を取るドクロ少佐。

『ストロンガーの居場所は?』
『白骨岬の岩場にいます』

白骨岬でたき火をしている城茂と立花藤兵衛を、すぐ近くの高みからジッと見つめる四人のドクロ忍び戦闘員。茂がポットに沸いたお湯を突然たき火にかけると、白い煙がモウモウと上がり、次の瞬間二人の姿は消えた。

ふたりの姿が消えて、ドクロ忍び戦闘員たちは焦った。ジャンプして崖下のたき火跡へ下りていく忍び戦闘員たち。

『しまった、まんまと逃げられたか・・・』
『アハハハ、逃げはせん!逃げたとみせて、お前達をおびき出したのさ!』
『(藤兵衛)まんまと引っかかったな!』

ストロンガーにとっては、忍びの技術を持つ戦闘員であろうとも敵では無い。あっという間に四人の戦闘員は、片付いてしまう。茂はこの連中に扮して、ドクロ少佐が来るのを待つ作戦であった。

白骨岬に現れたドクロ少佐は、岩場で倒れている四人の戦闘員たちを見て、失敗に気付いた。足蹴にして戦闘員達を起こそうとするが、その内のひとりが、ドクロ少佐の右足をつかんだまま放さない。

『何をする!うろたえるな!』
『うろたえてなんか、いるものか!』

もみ合いになる二人。ドクロ少佐の上になった戦闘員は、マスクを取って顔を見せた。
『謀ったな、城茂!』
『ドクロ少佐。貴様、タックルの恨みを晴らしてやる!』

城茂はドクロ少佐のえり首をつかんだまま、数回パンチをおみまいするのだった。だが、数メートル前方の岩場の上にも、ドクロ少佐がいるではないか!つかんでいたえり首の手の力が緩み、その瞬間を見逃さずドクロ少佐は姿を消してしまう。

岩場の上にいたのは幻影だったのだ。せっかく捕まえたドクロ少佐なのに、茂はまんまと逃げられてしまう。

ガックリする城茂を、背後からマシンガンの銃弾が襲った。ドクロ少佐の巨大ガマの先端から銃弾を発射する、ドクロ機関砲であった。城茂の身体は銃弾の集中攻撃を受け、一瞬爆発したかのように見えた。

見事仕留めたと思ったドクロ少佐が、姿を現した。だが、城茂の死体はどこにも無い。茂はストロンガーに変身して現れた。

『ドクロ少佐、今日こそ勝負をつけてやる!』
『それは、こちらのセリフだ!』
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白波が立つ岩場での、ストロンガー対ドクロ少佐の一騎討ち。不気味なドクロ少佐は、不思議な術を使う。頭部、手、足、胴を分離してストロンガーに襲いかかってきた。自在に宙を飛ぶ手足の攻撃に手を焼いているストロンガーに、ドクロ少佐は口から火炎を吐いた。

分離した身体を元に戻したドクロ少佐は、火炎を浴びて劣勢のストロンガーにとどめを刺すため、巨大ガマを力いっぱい投げつけたのだ。

その時、巨岩が急に空から落ちてきて、巨大ガマにぶつかった。そのおかげでストロンガーは切断を免れ、その隙に海中へ飛び込んで逃げた。

『うーん、今一歩のところで・・・岩石男爵!どうしてここへ?』
『ジェネラルシャドウがヨ、ドクロ少佐の最期を見届けろと言っちょるんヨ。ところがヨ、ストロンガーの方がヤベえ』

岩石男爵はドクロ少佐の手柄を妬んで、邪魔をしたのだった。もちろん、ジェネラルシャドウの差し金だ。

『よくも邪魔を!貴様との勝負は、ストロンガーをやっつけてから、改めてつけてやる!』
『生憎じゃったネ。ストロンガーは、俺が片づけるんヨ』

岩石に姿を変えると、岩石男爵は姿を消した。あれだけ痛めつけたストロンガーは、そう遠くへは行けないはずと読んだドクロ少佐は、立花藤兵衛を見張ることにした。立花藤兵衛は、約束の場所で城茂が戻ることを信じて待っている。
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城茂はかなりの痛手を負っていた。全身を炎に焼かれ、ヤケドを負ってやっとの思いで海から上がると、岩場に身体を横たえた。
『オレの力では、デルザー軍団の改造魔人どもには勝てないのか・・・』
改造電気人間としての力の限界を知り、城茂は途方に暮れた。
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突然、空から巨大な岩石が飛ぶように城茂に迫ってきた。泣き言を言う暇さえ与えない、デルザー軍団の猛攻。新手の岩石男爵が、攻めてきたのだ。茂は両の手袋を外すと、ストロンガーに変身した。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
電波人間タックル・岬ユリ子には、守と言う兄がいる設定である。果たしてこの兄は、ブラックサタンに捕らえられて奇っ怪人になってしまったのか、それともユリ子だけが捕らえられたのか、詳細は明らかになっていない。

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仮面ライダーストロンガー13 [ライダーストロンガー]

《第31話 ストロンガー大改造!(後編)》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;内田一作

〖ドクロ少佐〗
〖岩石男爵〗 
〖ジェネラルシャドウ〗登場


【前回までの話は・・・
切れ者ドクロ少佐は、部下の忍び戦闘員たちに城茂を見張らせ、その動きを把握していた。茂はそのことを利用してワナを仕掛けたが失敗、ドクロ少佐の猛攻にストロンガーは大ピンチに陥る。ところが、敵の仲間割れが起きたため、逃げ延びることができたストロンガーだった。瀕死の重傷を負って海へ潜った城茂は、岩場へ上がった所で新手の岩石男爵に襲われる・・・】

◆ストロンガーに変身した茂だが、岩石男爵に電キックはやはり通用せず、弾き飛ばされてしまった。しかも、ドクロ少佐との戦いで受けた傷が痛み、思うように戦えない。茂は勝負を預けて、退散することにした。

岩石男爵はこのチャンスを逃さず、戦闘員達に城茂の後を追うよう命令した。茂が退散した直後に、1台のワンボックスカーが走って行くのが見えた。岩石男爵は城茂が乗っているのではないかと怪しみ、岩石で道路をふさいでしまう。
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突然の崖崩れに驚いた運転手が、岩石をどかそうとしている隙に、車のハッチバックを開けて中を調べる岩石男爵だが、荷台にはたくさんの野菜が積み込まれていた。見込み違いにあきらめて、岩石男爵はその場を去って行くのだった。

だが、荷台に積まれた野菜の奥には、城茂が隠れていたのである。
『危ないところだった・・・』
そう言って、城茂は意識を失ってしまう。
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意識を回復した城茂は、研究室内にいた。透明なカプセルに入れられ、身体は動かせないように縛られている。白衣を着た男が、上から茂のことをのぞき込んでいた。

『気がついたようですね』
『君は?・・・俺をどうしようというんだ!』
『まぁ、落ち着きなさい』

白衣の男はそう言うと、自分は敵では無いというような穏やかな話し方で、城茂を落ち着かせようとした。

男は、城茂が気を失っている間に身体を調べ、改造電気人間であることを知ったと告げた。「悪と戦うために、俺は改造人間になったんだ」という茂の言葉を聞き、その改造人間としての力の限界に悩んでいることを見透かされて、男はこう言った。

『今君が戦っている敵には、電気の力では勝てない』
『どうして、それを・・・』

『身体の電気回路が至る所で破損し、バラバラになっている』
『あなたは、一体何者なんだ?』

『正木陽一郎、元ブラックサタンの科学者だった。逃げだし、戦うために超電子の研究をしている。電気のエネルギーを1とするなら、超電子のエネルギーはその100倍だ。電気と違って長時間は使えないが、超電子ダイナモの力は素晴らしい』

正木博士はポケットから実物を出して、茂に見せた。超電子ダイナモは、人の握りこぶしより一回り小さい程度の大きさだ。茂は話を聞いて、自分が求めているモノがここにあると思った。

正木博士は言葉を続けた。ただし、超電子エネルギーは強力であるがゆえに、1分程度しかその威力を発揮することが出来ないという。

『その超電子ダイナモは、人間には使えないのですか?』
『手術の成功確率は、十分の一だ』

『十分の一に、賭けます!』
『かなりの苦痛を伴うが、それでもやるかね?』

『電気人間から超電子人間になれるのでしたら、耐えてみせます!』
『よし。すぐに取り掛かろう』

正木博士は城茂の決心の固さを確認すると、早速研究設備に電源を入れ、手術を開始した。手術は、腹部にレーザー光線を当てる作業から始まった。城茂は懸命に苦痛と戦っていたが、とうとう意識を失ってしまった。
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手術は順調に進み、超電子ダイナモが腹部へ装着されて、城茂の身体は電気人間から超電子人間に変化する力を得た。目を開けた城茂に、博士が声をかけた。

『成功だ、おめでとう。君は改造電気人間から、改造超電子人間に生まれ変わったんだ。だが念を押しておくが、超電子ダイナモの使用タイムは一分だけ。それを一秒でもオーバーすれば、君は自爆する』

まだ身体を動かすことが出来ず、超電子人間として実感が湧かない茂だが、「超電子エネルギーを使えるのは、1分間だけ」という博士の言葉を、十分に噛みしめるのだった。

茂には、行かなければならない所があった。立花藤兵衛が、約束の場所で待っているのだ。
『私が、連絡してあげよう』

城茂に代わって立花藤兵衛の待つ場所へ、正木博士は自分の車を走らせた。カップ麺を食べている藤兵衛に、正木博士は声をかけた。

『立花藤兵衛さん、ですな?』
『そうですが、あなたは?』
『城茂君は無事で、私の研究所にいます』

そのやりとりを聞いている者がいた。ストロンガーをあと一歩まで追い詰めたドクロ少佐であった。立花藤兵衛を見張っていれば、城茂は現れるはずと読んでいたドクロ少佐。その機会が巡ってきたわけである。

正木研究所へ着いた博士と藤兵衛の前に、ドクロ少佐が現れた。
『道案内、ご苦労だった。クククク・・・』

そう言うと、巨大カマから火炎を出して、正木博士に浴びせ、次に藤兵衛に浴びせたドクロ少佐。藤兵衛はうまく逃げたが、最初に浴びた正木博士は逃げきれなかった。
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外の異変に気づき飛び出して来た城茂は、藤兵衛を逃がしたあと、正木博士の元へ駆けつけた。
『博士!』
『し、茂君・・・私の言葉を忘れずに・・・』

正木博士を失った怒りをドクロ少佐にぶつけるべく、コイルの両手をスパークさせる城茂。だが、電気人間ストロンガーでは、ドクロ少佐に勝てないことは承知している。

(今は、正木博士の言葉を信じるのみだ)
『チャージ・アップ!』
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超電子ダイナモを始動させたストロンガーは、胸のSの文字が高速回転して、電気人間から超電子人間に変化した。超電子人間は、頭部のツノが銀色に光り輝き、プロテクターの色は赤と白に配色されている。

その姿を見たドクロ少佐は何かを感じ取ったようだが、それからわずか数秒の後に、ドクロ少佐は影も形も無くなっていた。
『これが、超電子ダイナモか!よし、行くぞ!』

ストロンガーは高くジャンプすると、ドリルのように身体を回転させながら、ドクロ少佐の顏めがけてキックした。
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『超電子ドリルキック!』
ドクロ少佐の首が吹っ飛び、崖に激突して爆発した。その数秒後、バランスを失った少佐の身体は倒れ大爆破した。

ストロンガーに走り寄ってきた藤兵衛。
『やったな!』

『おやっさん。この力が得られたのも、正木博士のおかげなんだ』
『正木博士の?』

正木博士を失いながらもデルザー軍団と互角に戦う力を得た城茂は、博士に感謝し、ユリ子と博士の弔い合戦を心に誓う。(終わり)


★★★★★★★★★★★★
一分間しか使えないという超電子エネルギー。3分間しか地球上に居られないというウルトラマンを、意識しているのか。昭和の二大ヒーローは、お互いを意識していることに間違いない。

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