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巨人の島国・2 [宇宙人27/巨人の島国]

地中海のサルデーニャ島を訪れ、古代宇宙飛行士の存在を裏付ける証拠を探しているのは、ジョルジョ・ツォカロス氏(G)とオーク島のトレジャーハンターのマーティ・ラギーナ氏(L)だ。二人は、地元の考古学ガイドのマリア・パオラ・ロイ女史(M)とレストランで落ち合い、話を聞いた。

以下は、彼らの鼎談(ていだん;三人が向かい合って話をすること)である。
M;『巨大と聞いて思い浮かべるのは、巨人の墓だとか巨人の像、巨石を積み上げて作る
  サイクロプス式の建造物ですね』
L;『伝説の巨人キュクロプスが、そうした物を造ったと・・・』
G;『一般には、そう言われています』
M;『キュクロプスとは、当然ホメロスのオデュッセイアに出てくる伝説の巨人のこと
  ですよね』
G;『そうです』
L;『そうです』
*ラテン語名キュクロプス(キュクロープスとも言う)を英語読みしたものがサイクロプス

紀元前8世紀にホメロスによって書かれたギリシャの叙事詩オデュッセイアでは、英雄オデュッセイアがある島に暮らすポリュフェモスという巨人と出会う。目が一つしかない伝説の巨人である。伝説によると、ポリュフェモスは海の神であるポセイドンの息子であるため、神聖なる血を引いていたのだという。

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(伝説の巨人族キュクロプスのポリュフェモス)

歴史学者のジェイソン・オセクイダ氏が語る。
『叙事詩によれば、キュクロプスは伝説の巨人です。主人公オデュッセイアと戦う行(くだり)が、有名ですね。巨大なキュクロプスは人間と似ていましたが、目が一つしかないことで知られています。ギリシャ人の多くは、島にある塔が巨人によって造られたと信じています』

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(ギリシャにある巨石建造物の一つ)

資料館館長のジョナサン・ヤング氏が語る。
『ギリシャの古い建造物の中には、とてつもなく巨大なモノがあります。モルタルを使わず、これほど大きな石を所定の場所に収めることが出来たのは、キュクロプスだから出来たのだろうと考えられているんです』

鼎談のつづき。
G;『不思議なのは、その物語の発端です。もともと何があって、巨人の物語が生まれたの
  だと思いますか?』
L;『問題はそこですね』
G;『そう。それが究極の問いですよ』

鼎談はここで終わる。翌日、二人はシッディという人里離れた町にやって来た。サドムエソルクと呼ばれる場所を訪れるためだ。巨人の墓との異名を持つ。サルデーニャ島には、これに似た建造物が800以上もあると言う。ふたりを案内するのは、考古学ガイドのイヴァナ・マル女史(I)だ。

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サドムエソルクを目の前にして、三人が話をしている。
L;『ここにある石は、君が話していた通り巨大ですね』
G;『そうでしょう。それぞれの石の重さが、少なくとも4トンから6トンはありますね』
I;『4トンから12トンです』
G;『興味深いのは、最も大きい石が一番上に置かれていることです。ふつうは大きな石の
  上に小さな石を積み重ねていくものですが、ここにある構造というのは、テコの原理
  でしか実現できません!この建造物についてどう思います?』

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(サドムエソルク)

L;『見事だと思います。大勢の人が強い意志を持って、長時間かけないと完成出来ないで
  しょう』
G;『何て呼ばれているんですか?』
I;『巨人の墓です。サドムエソルクという名前が付いています。サドムは家、ソルクは
  鬼という意味です』
G;『それで巨人の墓なのですね。この中から、骨などは見つかっているのですか?』
I;『他の墓では見つかっているのですが、ここでは見つかっていません』
 
サドムエソルクでは骨が見つからなかったものの、サルデーニャ島の800を超える墓の多くでは、古代人の遺骨のようなものが見つかっている。

前出の歴史学者オセクイダ氏が語る。
『これまでにかなりの人骨が発見されています。800程ある墓から、およそ100の頭蓋骨が見つかったでしょうか。(骨が)見つからなかった墓は、使われなかったか骨が盗まれたかですね』

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(サルデーニャ島にある巨人の墓と言われる巨石建造物の一つ)

古代の巨人に関する研究者ティモシー・アルベリーノ氏が語る。
『世界の考古学者たちは、サルデーニャ島の墓が巨人の為に造られたとは思えないと主張しています。巨人のために造られたにしては小さすぎるというのが、その理由です。私は実際にそこへ行って、サイズを測って来ました。比較的小さな墓でも、2.7~3.7メートル程の巨人が収まると思います。問題は、埋葬の仕方なんです。巨人たちは遺体を土の中に埋めて、その上に巨石を積み上げて墓を造っていたのです』

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(これも巨人の墓の一つ)

作家のヒュー・ニューマンは次のように話す。
『サルデーニャ島の至る所に巨人の墓があるため、巨人にまつわる伝説は数多く存在します。ある地域では、1953年に2.4メートルを超える巨大なガイコツが見つかったそうです。墓の中には、副葬品や青銅の装飾品なども一緒に見つかりました。これは、サルデーニャ島に本当に巨人がいたという証拠です』

古代宇宙飛行士説提唱者のジョルジョ氏は、ここで疑問を投げかけた。
『巨人の墓という話が実に興味深いのは、これが世界で唯一のものでは無いからです。近くのマルタ島にも、巨人にまつわる物語があります。ギリシャに伝わるキュクロプスの伝説も、巨人の物語です。南アメリカのティアワナコ遺跡もまた、巨人の手によるものだと言われています。つまり、世界中に巨人の物語があると言うことです。だとすると、かつてこの地球のあちこちに、巨人たちが暮らしていたのでしょうか?それは、同じ種の巨人だったのでしょうか?』

それを聞いていた考古学ガイドのイヴァナ・マル女史がその疑問に同意し、巨人の墓を目の前にしたラギーナ氏は、待ちきれなくなって催促するようにふたりを促した。

L;『それじゃ、早く中を見てみましょう!』

三人は、巨人の墓「サドムエソルク」に向かって進んで行く。

ジョルジョ氏が、当時を思い出しながら語る。
『あの島にあんなに素晴らしい遺跡が眠っているなんて、夢にも思いませんでした。巨石建造物や巨人の墓は、これまでに私が遭遇して来たものの中でも、極めて謎めいたテーマです』

巨人の墓「サドムエソルク」の中へ入った三人は、感動していた。
G;『ワーォ!』
L;『見事ですね!』
I;『どうですか?スゴイ技術でしょう!(天井付近の石を指して)あの石を見てください。
  大きい物が一番上にあります。あれは、この中で最も重たい石です!重量は、12トン
  以上あるはずです』
G;『スゴイ!この下の部分は、おそらく祭壇のような場所ではないでしょうか』
I;『神へのお供え物をしたり、何かの儀式に使われた可能性が高いですね』

前出のアルベリーノ氏が、巨人研究者の立場から述べる。
『一部の墓は、ヌラーゲの人々が「フカの儀式」と呼ぶものに使われていたという説があります。巨石建造物は、巨人の遺体の上を覆うような形で作られていました。そして、フカの儀式の最中、若い人達が墓の中へ這って入ります。彼らは、そこで一晩を過ごします。その目的は、若者たちを育てるためだと言います。彼らは、その墓に埋められた死者(つまり巨人)から力や勇気などを授かるために、そうした儀式を行ったのではないかと考えられています』

考古学ガイドのイヴァナ・マル女史が、作りについて話しはじめた。
I;『ずいぶん、形にこだわっていると思いませんか?』
G;『確かに、よく計算されていますね』
L;『我々の共通した見解は、とても意思の強い人間がこの墓を造ったということですね』

何世紀も前に、巨人たちははたして本当にサルデーニャを訪れていたのだろうか?それが事実なら、彼らは地球の者なのか?それとも宇宙からやって来たのか?
(つづく)


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「巨人の墓」と言われる巨石建造物は、人間が入る穴の大きさを考えると相当大きいと思われる。この大きさの石を立てたり積み上げたりするには、重機が無いこの時代に一体何を使えばいいのだろうか?実物をこの目で見てみたい!
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